スタッフ今堀です。
当店でもたくさんのお客様にご利用いただいている遠近両用レンズ。
ところで、一口に遠近両用レンズといっても、
実は様々な種類があるのをご存知でしょうか?
一つはレンズの設計による違いです。
最新の設計や、ユレや歪みを抑えた高度な設計を採用しているレンズほど、
レンズのお値段も高くなります。
これは何となくイメージできますよね。
もう一つが累進帯長によるレンズの違いです。
遠近両用レンズは一枚のレンズの中に、
遠く、中間、近くを見るための度数が入っており、
ある一定の距離の中で度数が変化します。
この度数の変化する部分のことを累進帯と呼び、
累進帯の長さを累進帯長と呼びます。
この累進帯長ですが、実はレンズによって長さが異なります。
最近の遠近両用レンズには様々な長さのものが発売されていて、
複数の選択肢の中から好きな累進帯長を選べるタイプもあります。
たとえば、HOYA社の遠近両用レンズでは、
14mmという累進帯長のものが標準タイプとされているのですが、
それよりも少し短い11mmタイプもあります。
14mmタイプに比べて中間部分を短くしたタイプになります。
近くを見る時に視線を下げる量を減らすことができるので、
視線を下げるのが苦手な方にオススメのタイプです。
その反対に中間部分を長くしたタイプもあります。
累進帯長が20mmというタイプですの遠近両用レンズです。
累進帯が長くなることで度数が緩やかに変化します。
ユレやユガミがだいぶ抑えられるので、
初めて遠近両用レンズを使われる方や、
通常タイプでちょっと怖いなと感じられた方におすすめです。
どのタイプが使いやすいかは、
遠近両用レンズをどんな場面で主に使われるのか、
視線をどれくらい下方に動かすことができるのか、
今まで遠近両用レンズを使用したことがあるか、
などによって変わります。
それから、個人の好みもけっこう影響します。
この辺は実際に試していただかないとなかなか分からないと思います。
いろんなタイプのテストレンズをご用意しておりますので、
ぜひ、ご自身で体感してみてください。
非常に敏感に違いを感じられる方もおられれば、
あまり違いを感じられない方もおられます。
見え方を体験してみたいという方は気軽にスタッフに声をお掛けください。