スタッフ今堀です。
メガネを作る時、多くの方が気にされるのが、
レンズの厚みと重量です。
たかだか数グラムのレンズですが、
鼻の一部分で支えることになるので、結構な重さに感じます。
少しでも薄く軽く出来れば鼻への負担も減らせますし、
メガネがズレ落ちにくくなります。
(レンズの重さだけでなく、フレームの調整の問題もありますが。)
レンズを少しでも薄くするための方法として、
高屈折、つまり屈折率の高い素材のレンズを使うといいう方法があります。
そういった高屈折のレンズを使うのも一つの方法ですが、
当店では、遠視のメガネや老眼鏡を作られるお客様には、
薄型加工という方法をおすすめしています。
こちらは先日お手元用のメガネをお作りいただいたお客様のレンズ。
屈折率1.60のレンズで、超薄型レンズというわけではありませんが、
薄型加工をしたことによってこんなに薄く仕上がりました。
遠視などのメガネにはプラスレンズ(凸レンズ)を使用しますが、
プラスレンズは中心部分が一番厚くて、端にいくほど薄くなります。
中心部分の厚みは度数とレンズサイズによって決まっています。
小さめのフレームを選んでいただいても、中心の厚みは変わりません。
そこで、メーカーにレンズを注文する際に、
「もっと小さいサイズのレンズで良いから、
そのかわりに中心の厚みをもっと薄くしてよ」
そんな風にあらかじめ必要なレンズサイズを指定しておけば、
それに合わせて中心厚の薄いレンズを作ってくれます。
薄くなるので当然重量も減ります。
最近はこの加工技術がさらに進化し、
使用するフレームのレンズの形を専用の機器で測定し、
そのデータをレンズの度数といっしょにメーカに送信すれば、
最適な厚みを計算してその通りのレンズを作ってくれます。
これが当店でおすすめしている薄型加工です。
標準でレンズを注文した場合のレンズの中心の厚みと重量、
薄型加工をした場合のレンズの中心の厚みと重量、
それぞれを比較することもできます。
使用するフレームのレンズの形や度数によっては、
正直あまり効果が出ない場合もあるのですが、
その場合は無理におすすめしたりはしませんのでご安心下さい。
シミュレーションをしてみて、それなりの効果が期待できるという場合のみ、
お客様に薄型加工をおすすめさせていただいております。
レンズ代とは別に加工料が一組3,200円(税込)必要となりますが、
費用対効果は抜群に良いと思います。
遠視のお子様のメガネの場合などにも、
超高屈折のレンズをおすすめするより、
薄型加工をご提案させていただいております。
レンズの重さをかなり減らせるので、鼻への負担も少なくできます。
お財布にもやさしいですしね。
老眼鏡が重たくてお悩みの方でも、
もしかすると、もう少し軽いメガネにすることができるかもしれません。
気軽にご相談下さい。