問診の大切さ

スタッフ今堀です。

 

当店では月に数回、担当制でスタッフが自分でテーマを決め、

店内勉強会を行っております。

 

勉強するテーマは多岐にわたり、

レンズの種類や、フレームの材質や装飾の技法、

他業種で行われている接客方法など様々です。

担当者が自分で調べてきたことを他のスタッフに説明します。

 

 

先日の勉強会は僕の担当だったので、

自分が一番得意な度数測定について取り上げました。

 

といっても、技術的な話はほとんどなく、

今回最も時間をかけて話したのが、

 

 

問診の大切さ

 

僕自身も眼鏡学校で学んでいた時に、

学校の先生からそれこそ耳にタコができるくらい言われたことです。

 

当店に来られるお客さまの中には、

「他のお店で(大抵安い量販店なのですが)作ったんだけど合わなくて・・」

そんな風に言って相談に来られるお客様がけっこうおられます。

 

そういう場合には度数をもう一度測定し直すのですが、

意外とメガネの度数は合っていることが多いです。

(最近の測定器の性能が良いということもありますが)

 

なのに、どうしてお客様が「合わない」と言われるのかというと、

そのお客様が、メガネを使いたいと思っている目的に対して、

度数やレンズの種類が合っていないのです。

 

「この人の近視や乱視はこの度数で補正できますよ」

そういう意味での度数は測定器が教えてくれますが、

どんな度数がお客様にとって使いやすい度数になるのかは、

メガネを作る人間が考えなければいけません。

 

最も視力が良くなる度数を選ぶのか、

2段階くらい近視をゆるくした方が良いのか、

乱視はどこまで補正するのかなど、

お客様がメガネを使う目的や、作業内容によって、

使いやすい度数に変える必要があります。

 

そのためにはお客さまにいろいろお話を聞いて、

お客様が本当に困っていることは何なのか?

それをしっかり知る必要があります。

 

でも、スピードが命のお店だとそんなことをしてられないですよね。

次のお客さんもたくさん待っておられるわけですし。

その結果、

お客さまの困っていることや求めていることを十分に聞き出せなくて、

「合わない眼鏡」や「使いにくい眼鏡」になっている。

そういうことなのかと勝手に思っています。

 

だからこそ問診が大事なんですね。

 

「ささっとメガネを作りたい」

そういう風に思っておられるお客さまにとっては、

時間がかかって鬱陶しいかもしれませんが、

メガネを作らせていただく際には、ぜひ、いろんなお話をお聞かせ下さい