スタッフ今堀です。
「最近、ちょっと見にくくなってきたな・・・」
そう思って視力検査を受けてみると、視力が以前より悪くなっていた。
そんな経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか?
健康診断などで視力が以前よりも悪くなっていた場合、メガネやコンタクトレンズを使われている方だと、「度が進んだのかな?」と考えられて、眼科医院や眼鏡店に行かれる方も多いと思います。
「度数を変えれば、もっとよく見えるようになるだろう・・・」
そんな風に考えられるのではないかなと思います。
でも、視力が低下する(見にくくなる)原因は、必ずしもメガネのレンズやコンタクトレンズの度数とは限りません。
特に高齢になると、メガネの度数以外の原因で視力が低下していることも多いです。
(眼鏡技術者国家資格推進機構発行 『加齢による目の病気』より)
加齢によって起こる目の病気などが原因で視力が低下していることもあります。
この場合、メガネで視力を良くすることは難しいです。
眼科で詳しい検査をしてもらうことをおすすめしています。
メガネの度数が以前と変わってしまって視力が出にくくなっている場合は、メガネの度数を変えればもっとよく見えるようになります。
でも、目そのものに何らかの問題がある場合は、いくらレンズの度数を変えたり、高価なレンズに変えてみても、よく見えるようにはできません。(見え方が多少改善する場合はあります)
このことを知らず、たまに免許更新の直前になってレンズの交換に来られるお客様がおられます。
「今まではレンズ交換で免許がパスできていたから、今回もそれで大丈夫なはず」
そんな風に思い込んでおられるのですが、見えにくい原因がレンズの度数ではない場合、つまり、目そのものに原因がある場合は、いくらレンズを交換しても視力を良くすることはできません。
「何でや!免許通らないと困るわ!何とかしてくれや!」
そんな風に必死で頼まれたりするのですが、目そのものに問題が起こっている場合は、眼鏡店ではどうすることもできません。
眼科を受診してもらうことになるのですが、投薬による治療になるのか、手術する必要があるのか、いずれにしてもそれなりの時間がかかってしまいます。
白内障の手術にしても、「今からやりましょう」と言ってやってもらえるものではないです。
数週間、数か月先になることだってあります。
免許更新の期間はあらかじめ分かっていると思いますので、できるだけ早めに視力検査と度数測定を受けておかれてることをおすすめします。
また、眼の病気などがなくても、加齢によって若い頃のような最高視力が出なくなることもよくあります。
身体能力が低下したり、聴力が衰えるのと同じですね。
「メガネの度数を変えても以前のようによく見えるようにはならない」
そういうこともあるということを知っておいていただけたら幸いです。