スタッフ長尾です。
メガネレンズの国内シェアトップで(世界でも2位)のレンズメーカー、HOYA(ホーヤ)。
そのHOYAが今年の7月に満を持して発売した、HOYA史上「最高峰」の遠近両用レンズ、それが・・・
HOYALUX 極(きわみ)でございます。
基本の設計グレードは、HOYAの遠近両用レンズの設計グレードの中でも、最上位グレードのBOOM individual(ブームインディビジュアル)。
さらに、BOOM individualを採用したレンズの中の最上位の位置に君臨する、まさに最高峰の遠近両用レンズなのです。
実は、HOYALUX極が発売される前はHOYAの遠近両用レンズのハイエンド商品としてRSiという商品がありました。
「このRSiを漢字の名前に変えただけじゃないの?」なんて思っていたのですが(笑)、なんと、基本の設計から新たにやり直しているそうです。(HOYAさん、すみませんでした・・・)
RSiよりもさらに見え方が良くなっているそうです。
極を開発するにあたり、消費者調査を実施したそうです。
その結果、やはり近くの見え方に不満をもっているというユーザーが多かったそうです。
そこで、近くの見やすさにこだわり、新しいレンズの開発をすすめ、この極が誕生しました。
HOYAの担当営業さんによると、近くの見やすさにこだわり、まるで単焦点の近用メガネで見ているかのような手元のみやすさなのだそうです。
もちろん、これはセールストークですし、遠近両用レンズで単焦点と同じ見え方になることは物理的に不可能です。
ただ、思わずそのように言いたくなるくらい、今までの遠近両用レンズに比べて近くが見やすいレンズになっているということなのではないかなと思っております。
もちろん、レンズのお値段も最高峰!
レンズどころか、ミラーレスのカメラが買えてしまうお値段でございます(汗)
ただ、「自分で使ったことがないようなものをお客様におすすめすることは出来ない!」ということで、今回、このHOYALUX極(以下極)のレンズモニターをすることになりました。
カッコいいこと言いましたが、レンズ代の一部をHOYAさんにご協力いただいております(笑)
極はオーダーメイドのメガネレンズであり、その人のためだけのレンズを作製します。
レンズをご注文いただくお客様のために「極セレクター」というツールが用意されています。
今まで使っていた遠近両用レンズの種類や度数、生活スタイルを入力して最適なレンズデザインを選べるようになっております。
せっかくなので私もチャレンジしてみました。
・普段の生活で遠方を見ることが多いのか?それとも近くを見ることが多いのか?
・パソコンは重要か?それはデスクトップなのかノート型なのか?
・自動車やバイクの運転の重要度はどれくらいか?
基本的な生活スタイルについての質問があります。
生活の中でどんなシーンでメガネを使うことが多いのかをチェックします。
その他、趣味に関しての質問もあり、映画鑑賞、ガーデニング、囲碁・将棋等々の中から自分の趣味を選ぶようになっています。
入力した情報から推奨のレンズデザインが提示されます。
極のField(遠近両用)タイプには、遠方の見え方を重視したタイプ、装用感を重視したタイプなど、12種類のデザインタイプが用意されています。
私の場合はA-2、遠くよりも近くの見え方重視のレンズデザインを推奨されました。
車の運転もせず、映画鑑賞やスポーツ観戦をする機会もほとんどないので、当然といえば当然の結果ですね。
極をはじめとしたHOYAのBOOM individual設計のレンズは、選んだフレームの装用条件に合わせて度数が最適化されます。
オーダーメイドレンズをご紹介したページもありますので、気になる方はこちらもご覧になってみて下さい。
(実際にレンズが入ることになる)フレームを掛けたもらい、専用の計測ツールを使って装用条件の計測を行います。
前傾角(横から見た時のレンズの傾き具合)
角膜頂点間距離(目とレンズの間の距離)
そり角(上から見た時のレンズの傾き具合)
これらのデータを計測して数値化します。
レンズ注文時にそのデータを入力すると、それがレンズ設計に反映されます。
レンズを注文するまでのプロセスが他のレンズに比べて段違いに多いです。
極でメガネを作ろうという方は覚悟して下さいね(笑)
そんなこんなで、レンズを作る時のお客様の気持ちを擬似体験しつつ(?)無事にレンズの発注ができました。
レンズ到着は9月になりそうなのですが、近くの見え方がどれだけ良くなっているのか、とても楽しみです。
実際に使ってみた感想もブログで紹介したいと思いますので、ご期待下さい。