スタッフ今堀です。
最近はカラーレンズをファッションとして取り入れる方もだいぶ増えてきましたが、やはり多くの方は眩しさ対策としてカラーレンズを使われているのではないかなと思います。
当店のお客様の中にも眩しさを訴えられる方が多く、特にシニア世代のお客様の場合は、カラーレンズを使われる比率も多いです。
昨年、レンズメーカーのHOYAが認定しているHOYAレンズアドバイザーという資格の認定講座を受講したのですが、その中で眩しさ対策のためのカラーレンズについて学ぶ時間がありました。
一言で眩しさといってもその感じ方は人によって全然違うのですが、HOYAの講習の中では大きく2つのタイプに分けて説明されていました。
- チラツキ 青色光が及ぼす光の散乱。ドライアイや白内障などがあると起こりやすい。
- 眩しさ 絶対的な光量過多。神経系の疾患や白内障術後にも起こりやすい。
講習を受けるまでは僕も同じものだと思っていたのですが、症状が若干異なり、おすすめするカラーや濃さも変わってきます。
※写真はイメージです
チラツキは、目を開けていられないほど眩しいというわけではないけれど、全体的に白っぽく見えて何となく見づらくなります。
また、液晶画面や照明器具に使われるLEDの光源が特に眩しく感じることもあります。
チラツキの主な原因としては、青色光が及ぼす光の散乱が考えられています。
短い波長(青色の光)ほど散乱しやすい性質があるのですが、加齢によって目の中の水晶体が濁って来ると、光が散乱してチラつきを感じやくなります。
眩しいと感じられる方もあれば、「何となくすっきり見えない」という言い方をされる方もおられます。
チラツキに対しては、イエローやブラウン系のカラーが効果的と言われております。
これらのカラーは全体の光量はあまり減らさず、短い波長の光を効果的にカットしてくれます。
また、コントラスト効果によって物がくっきり見えるようになる効果もあります。
※カラーの効果や見え方には個人差があります。
最近は短波長光を効果的にカットしてくれる、機能カラーレンズが各レンズメーカーから発売されております。
サングラスほど濃くないので、普段使いがしやすく、室内でもお使いいただくことができます。
青色光によるチラツキが少なくなり、「目が楽になった」という言い方をされるお客様もおられます。
青色光の散乱が原因で起こるチラツキとは異なり、光量そのものが多いことによって眩しさを感じる場合もあります。
特に白内障の術後の方に多く、手術前は白内障の濁りによって遮られていた光が、濁りを取り去ることで大量に入ってくることになったために眩しく感じます。
(最近は透明ではなく少し染色したレンズを目に入れるため、昔に比べるとだいぶ少なくはなりました。)
このような場合は、光量を下げる効果が高いグレーやグリーン系のカラーがおすすめです。
日差しの強い時間帯に外出することが多い方であれば、ある程度濃いめのカラーの方が良いかもしれません。
紫外線に反応してサングラスのような濃いカラーに変化する調光レンズ(写真)や、
偏光レンズは、かなり眩しさを軽減する効果が高いです。
当店で取り扱っているRARTS(アーツ)という偏光レンズ(写真)は、グレーだけで3種類の濃さが選べるので、眩しさの程度によって使いやすい濃さのレンズをお選びいただけます。
眩しさの感じ方や効果的なカラーレンズの種類は人それぞれ異なります。
やはり一番良いのは、ご自身の目で実際にお試しいただき、自分が一番効果を感じられるカラーレンズをお選びいただくことなのかなと思います。
当店ではいろんなカラーレンズをご用意しておりますので、どうぞ気軽にご相談下さい。