調光レンズについて結構よくある勘違いをまとめみました

スタッフ今堀です。

googleアナリティクス(サイトのアクセス解析ツール)を毎日チェックしているのですが、5月に入った頃から調光レンズのページやブログ記事へのアクセスが増えておりました。

全国の眼鏡店がYouTubeやSNSなどで調光レンズを紹介していることもあり、ここ数年で調光レンズの認知度がグッと高まった気がします。

実際にお店に来られるお客様からも調光レンズについてお問い合わせいただく機会が増えました。

ただ、認知度は高まっているのですが、商品について正しく理解されておらず、勘違いをされておられる方も結構多いようです。

そこで、本日のブログは、調光レンズについてよくある勘違いをまとめてみました。

・色が濃くならないと紫外線はカットできない

レンズ自体にUVカット機能が備わっているので、曇りの日や雨の日など、色があまり濃くなっていない時でもしっかり紫外線はカットできております。

・車の中でも外にいる時と同じように色が濃くなる

調光レンズは紫外線に反応して色が濃くなるのですが、最近の車のフロントガラスはUVカットが施してあるため、フロントガラス越しには色はほとんど変化しません。(サイドのウィンドウガラスを開けていると濃くなります。)

紫外線だけでなく可視光線にも反応するタイプの調光レンズもあり、そちらであれば車内でも色が濃くなります。

・濃くなる時と同じスピードで退色(元の色に戻る)する

最近の調光レンズは外に出るとすぐに色が濃くなります。

そのため、室内に入った時も同じようにすぐに色が戻ると思われる方もおられるのですが、残念ながら退色時には少し時間がかかります

可視光線に反応するタイプの調光レンズも同様で、車の中でも色が濃くなるのですが、トンネルに入った時にすぐには元の色に戻りませんので注意が必要です。

・日差しの強い夏場が一番レンズの色が濃くなる

調光レンズの濃度(濃くなった時の色の濃さ)は紫外線の強さや温度に左右されます。

調光レンズは強い紫外線を受けると発色が促進されるのですが、温度が高くなると発色が抑制されます。

そのため、紫外線が強くても温度が高い夏季などでは、思っていたほど濃くならない場合もあります

逆に冬の雪山のような低温下では発色が進み、夏場よりも濃い色になるということもあります。

・通常のレンズに比べて価格も高いから寿命も長い

調光レンズはコーティングで調光機能をもたせているので、ある程度の年数が経つと徐々に経年劣化し、濃度の低下や、色調の変化を生じます。

また、レンズにキズが付いてコートが剥離した部分は調光機能がなくなってしまいますので、レンズ表面にキズが目立つようになったら交換していただいた方が良いかなと思います。

調光レンズは通常のレンズに比べて価格が高いため、商品の耐用年数も長いだろうと考えられる方がたまにおられるのですが、そんなことはなく、むしろ調光機能に関していえば、通常のレンズよりも寿命が短くなってしまうこともあります。

いかがだったでしょうか?

できるだけ正直にお伝えするために、あえてネガティブな情報もご紹介しましたが、それでもメリットの多いレンズだと思います。

当店スタッフも調光レンズを実際に使っておりますので、気になることがあれば気軽にご質問下さい。