スタッフ今堀です。
昨年末に自分用に新しいメガネを作ったのですが、折角なので以前からずっと気になっていたレンズを試してみました。
レンズを入れたメガネフレームは、先日のブログでもご紹介したこちらのフレームです。
TAYLOR WITH RESPECT (テイラー ウィズ リスペクト)
UNION (ユニオン)
こちらのフレームについては過去のブログでご紹介しておりますので、こちらもぜひご覧下さい。
そして、今回僕が使ってみたレンズが、東海光学から発売されている「ルティーナ」というレンズです。
一般の消費者の方はあまりご存じではないと思うのですが、業界ではけっこう話題になっているレンズです。
(このブログ記事を書いた時はそれほど話題にはなっていなかったのですが、現在ではTV等でも取り上げられることが多くなり、認知度がかなり高くなっております。)
追記:ルティーナについては新たに商品紹介ページを作りましたので、こちらもご覧下さい。
ブルーライト(青色光)の中でも、特に400~420nmのHEV(High Energy Violetlight)と呼ばれる光を効果的にカットするレンズです。
400~420nmのHEVは酸化ストレスを引き起こし、目の奥の黄斑部とよばれる部分にあるルテイン(色素)の劣化を招くと言われています。
最近ではサプリメントのCMなどでかなり認知度が高まったルテイン。
緑黄色野菜に多く含まれており、目の健康にとって欠かせない重要な色素でもあります。
食事やサプリメントによって摂取できるのですが、日々の生活の中で400~420nmのHEVを浴び続けるとルテインが劣化してしまいます。
それを防ぐことができるレンズがルティーナです。
ただ、このルティーナを使うにあたり、一つ気になるというか、ちょっと心配なことがありました。
(そのことがあってあまり積極的にお客様におすすめ出来ていませんでした。)
それはレンズの見た目についてです。
ルティーナは短波長光をよりカットする機能を持たせるため若干着色されています(レンズ基材に特殊な素材を練り込んでいる)。
カラーレンズのようにレンズを染色しているわけではないので、そこまで色は目立たないのですが、上の写真のようにレンズのコバ(側面)部分を見ると、若干青っぽく見えます。
特にLED光源の下で見たときにはこれがよく分かり、初めて見た時、「大丈夫なのかなこれ(を販売しても)?」
正直そう思いました。
そこで、とりあえず自分用に作ってみたのがこちらです。
白い紙の上などに置くと多少は色が分かるかもしれないですが、普通に掛けていても全然気になりません。
しばらく使っておりますが、普通のUVカット付レンズと掛け比べても色が入っているように感じたり、暗く感じたりすることは全くありません。
普通のプラスチックレンズが入ったメガネとの比較です。
上が普通のプラスチックレンズが入ったメガネで、下が今回作ったルティーナが入ったメガネです。
よ~く見ると少し暗い感じがしないでもないですが、ほとんど分からない位の差ではないでしょうか?
他のスタッフにも見てもらいましたが、よほど気にかけて見なければ、外からは全然分からないそうです。
レンズの内側からの比較です。
※ブログの撮影用にこのような置き方をしています。
レンズ面を下にしてメガネを置くとレンズに傷が付きますので、絶対に真似しないようにお願いします。
特にレンズに色が入っていたり、暗く感じるといったことはないのではないかと思います。
フチなしフレームの場合はレンズのフチの部分が目立つので、もしかしたら色が付いたように見えてしまうかもしれませんが、フチが全体にあるフルリムタイプなら全く問題なく使えそうです。
追記:後日別のフレーム(ナイロールタイプ)でもルティーナでメガネを作ってみました。
フルリムタイプのフレームに比べると、レンズが剥き出しになっている分、若干青っぽく見えますがそこまで気になるというほどでもないかなと思います。
- レンズのコバ部分が少し青紫っぽく見える(特にLED照明の下では)。
- ブルーライトカットレンズのように黄色っぽく感じることはない。
- 掛けると通常のUVカット付レンズと使い勝手はほとんど変わらない。
- カラーレンズのように暗く感じることはない。
- フチなしフレームやナイロールフレームならレンズの色が分かるが、フルリムフレームならそこまで目立たない。
- 真正面から見るとほぼ無色のレンズなので、人から見られてもレンズに色が入っているようには見えない。
※個人の感想です。
ちなみに、当店では年に2回東海光学より目のルテイン量をチェックできる測定器(写真)をお借りし、ルテイン測定会を開催しております。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
スタッフ今堀
SSS級認定眼鏡士。ユーザー目線で書く(少しマニアック?)ブログ記事も人気で、ブログを読んで来店されるお客様も多い。