スタッフ今堀です。
先日、お手元用のメガネを作りたいとお越しいただいたお客様。
担当させいただいたスタッフ長尾が、よくよくお話をお聞きすると、
お仕事で使われるメガネのようでした。
お手元用のメガネというと、
椅子に座って新聞や本を読む時のメガネというイメージですが、
今回のお客様の場合は、
①立って台の上に置いてある文字を読む。
②かなり小さくて細かい文字を判別しないといけない。
③手元の作業をしながら、少し離れた位置の文字もみる必要がある。
という感じで、少し特殊な環境で使われるようでした。
もしかすると、このブログを読まれた方の中には、
「遠近両用レンズにすれば良いんじゃないの?」
そんな風に思われる方もおられるかもしれませんが、
今回のようなケースでは遠近両用ではまず無理なのです。
なかなか難しいご依頼でしたが、
こういうメガネを作る時こそ専門店の本領発揮です。
まずはしっかりと使用される環境を確認していきます。
「細かい」と言っても、その程度は人それぞれ違います。
具体的にどのくらいの大きさの文字を見る必要があるのかを
まずはきちんと把握する必要があります。
次に大事なのは見る距離の確認です。
電動の光学台の前に立っていただき、
お仕事で作業されるのと大体同じ位の高さに調整します。
その状態で視標などを置き、距離もしっかり確認します。
また、顎を引いて見られるのか、少し顎を上げ気味で見られるのか、
その時の姿勢もチェックします。
今回は1~2メール先も見る必要があるということでしたので、
それ位の距離にターゲットを置いて、見え方を確認してもらいます。
この時にも見たい文字の大きさが大事になります。
お客様にお話をお聞きしながら、
できるだけ実際にメガネを使われる環境に近くなるように
お店にある様々な物を使ってセッティングをします。
今回のお客様のケースでは、
昨日スタッフが長尾がブログで紹介してくれていた
デスクワーク用レンズが一番良さそうだったので、
手元の細かい文字がはっきり見える度数をベースに
少し離れた位置も見えるようにレンズの位置を調整しました。
時間はかかりましたが、
なんとかお客様にとって使いやすいメガネになりそうです。
メガネを使われる環境は人それぞれ違います。
既製品の老眼鏡のように+2.00とか+3.00とか
そんな簡単には選ぶことができません。
どうすればお客様にとって一番使いやすいメガネになるのか・・・
それをいつも考えながらメガネを作らせていただいております。