スタッフ今堀です。
メガネを購入されたことがある方であれば、
フレームにもサイズがあることは何となくご存知かと思います。
洋服ならS、M、Lなど、
靴なら26、26.5、27といった感じです。
メガネの場合もフレームをよ~く見るとサイズが表示されています。
この画像では、先セルと呼ばれる耳に掛けるプラスチックの部分、
この部分にこのようなサイズの表示がありますが、
フレームによっては他の場所に表示されていることもあります。
表示されているサイズには、
レンズサイズ(レンズの横幅)、鼻幅、テンプル(腕)の長さといった
情報があるのですが、
今日は、テンプル(腕)のサイズ(長さ)についてお話したいと思います。
先ほどの画像をよく見ていただくと、真ん中あたりに、
55□15-145mmという表示があるのがお分かりいただけると思います。
この145mmというのがテンプルのサイズになります。
眼鏡の教科書などではこのように説明されています。
それをもとにイラストを作ってみました。
(字が小さくて読みにくくてすみません。)
レンズの大きさについては気にされる方も多いかもしれませんが、
テンプルの長さを気にされる方はほとんどおられません。
もしかすると、
「どれも一緒じゃないの?」
そんな風に思っておられた方もおられるかもしれませんね。
でも、実はいろんなサイズ(長さ)があるんですね。
一般的には、
男性用(メンズ)フレームのテンプルは長め、
女性用(レディース)フレームのテンプルは短め、
子ども用(キッズ・ジュニア)フレームのテンプルはかなり短め、
となっております。
テンプルの長さは135mm。
女性用のフレームで一番よく使われている長さです。
テンプルの長さは145mm。
耳の後ろの部分がだいぶ伸びたのがおわかりいただけると思います。
こちらは男性用のフレームになりますが、
少し長めのテンプルが採用されています。
テンプルの長さは130mm。
ちょっと短めのサイズになります。
こちらも女性用のフレームですが、
小顔の女性向けのレンズサイズが小さいモデルです。
それに合わせてテンプルサイズも短めになっています。
テンプルの長さは125mm。
こちらはジュニアフレームのテンプルです。
写真をみていただくと分かるように、
耳の後ろの部分がほとんどありません。
このマネキンの耳位置で合わせるとすると、
かなり後ろ側、先セル(オレンジのプラスチック部分)の先端の
太い部分で調整をしなければならないので、調整が難しくなります。
できればもう少し長めのテンプルの方が良さそうです。
テンプルの長さは151mm。
けっこう珍しい長めのサイズになります。
耳の後ろ側がだいぶ余っているのが分かるかと思います。
このマネキンの耳位置で合わせるとすると、
かなり前方で調整しないといけないので、
曲げた先セル部分が非常に長くなってしまい、
折りたたんだ時に不恰好になったり、
ケースに収納できなくなったりする可能性があります。
代表的なテンプルの長さを紹介しました。
いろんな長さがあるのが分かってもらえたかなと思います。
頭の奥行の長さ、耳の位置は個人差がかなりあります。
男性でもすごく前方に耳がある人もいれば、
女性でもすごく後方に耳がある人もいます。
特に、極端に前方や後方に耳がある方の場合は、
テンプルのサイズが非常に重要になってきます。
それから、最近は男女どちらでも掛けられるような
そういうデザインのフレームも結構あります。
たとえば、こちらは最近女性に人気がある
ボストンシェイプのフレームです。
小顔の女性が、
あえて少し大きめのフレームをかけたりすることもあるので、
正面から見ているとそれほど違和感がありませんが、
こちらのフレームは男性が掛けられるように、
テンプルの長さは144mmとちょっと長めになっています。
このフレームを小顔の女性が掛けると、
テンプルの調整をした時に耳の後ろがかなり余る心配があります。
(具体的には曲げた先がかなり長くなります)
出来上がった自分のメガネを見たら、
店頭に並んでいた時の状態とは全然違う・・・
そんなことにもなりかねないので注意が必要です。
メガネを作る際には、
テンプルサイズ(長さ)もちょっと気にしてみて下さい。