スタッフ今堀です。
『あたらしい眼科』という雑誌の最新号が届いたので
早速読んでいるのですが、
今号の特集は「ロービジョンケア」がテーマでした。
「ロービジョン」という言葉はあまり耳慣れないかもしれませんが、
眼の病気などによって視力に障害が生じていて、
メガネなどでも矯正ができないような状態のことです。
統計によると、
ロービジョン専門の外来を受診した成人受診者の内、
全体の25%が加齢黄斑変性という病気だそうです。
欧米では失明の原因の第一位になっている怖い病気です。
最近は、テレビなどでも取り上げられることが増えてたので、
病名を聞かれたことがある方も多いのではないかなと思います。
僕ら眼鏡技術者もこの病気について勉強はしますが、
やはり怖い病気なんだなとあらためて思い知らされました。
当店に来られる高齢のお客様がよくおっしゃるのですが、
「目って本当に大事よね。」
「見えるって当たり前みたいに思っていたけど、
どんどん視力が悪くなってくると、
すごく有難いことだったって分かったわ。」
本当にその通りだなと思います。
一人でも多くの方にそう思っていただいて、
ご自身の目を大切にしてもらいたいなと思います。
さて、加齢黄斑性の危険因子として有名なのが、
喫煙です。
喫煙をしている人は、していない人に比べて
加齢黄斑変性になる危険性が高いと言われています。
どうしても肺への影響ばかりが気になりますが、
目にも悪い影響を与えます。
その他にもいろいろな要因が考えられるのですが、
最近注目されているのが、
紫外線と青色光、
特にHEV(高エネルギー可視光線)とよばれる短波長光です。
光の波長が短いためエネルギーが強く、
さまざまな影響を及ぼすおそれがあると言われています。
近頃は、紫外線対策として、
サングラスを掛けられる方もだいぶ多くなってきましたが、
紫外線はUVカット付のレンズで防げても、
HEVはカットすることができません。
そこで、最近では紫外線カットに加え、
青色光をカットする機能も備えたレンズやサングラスが
各メーカーから発売されています。
いろんな商品があるので、どれを選ぶか迷ってしまいそうですが、
当店でおすすめしているのは、
東海光学のルティーナというレンズです。
このルティーナというレンズは、
網膜組織への影響が特に心配される
400~420nmのHEVを効果的にカットしてくれます。
店頭にはこのルティーナの効果が分かるキットもございます。
こちらがなかなか分かりやすくて、お客様からも好評です。
UVカット付のレンズではカットできない光も、
ルティーナならしっかりカットしてくれている様子がよく分かります。
かくいう僕も現在このレンズを実際に使っております。
詳しくはこちらをご覧ください。
掛けた瞬間に何かが変わったり、
すぐに効果が実感できる商品ではありませんが、
毎日使い続けることによって有害な光から目を守ってくれるレンズです。
目の健康を考えて、今の内からやれることがあるならやっておきたい。
そんな方にぜひおすすめしたいレンズです。
度なしで作ったり、カラーレンズとして使うこともできます。
視力が良くてメガネが必要のない方でも、
屋外で過ごすことが多く、太陽光に当たることが多い。
そんな方にもぜひ使って欲しいレンズです。
興味のある方は気軽にスタッフに声をおかけ下さい。