スタッフ今堀です。
「目の検査」と言われて、一般に多くの方が思い浮かべるのは、
視力検査ではないかと思います。
ちなみにですが、
「視力検査」という言葉を使って良いのはお医者さんだけで、
それ以外の人、たとえば眼鏡屋さんが行う場合には、
「視力測定」という言葉を使うことになっています。
なので、眼鏡店で視力を調べる時には、
視力検査ではなく、視力測定になります。
少しまぎらわしいですが、やっている内容はほぼ同じです。
学校や職場の健康診断、免許を取得する時や更新の時など、
いろんな機会で受けることになる検査なので、
誰しも一度くらいは視力検査(視力測定)を
受けたことがあるのではないかと思います。
視力検査の結果分かるのは、当然ですが、視力です。
簡単に言うと、どこまで細かいものを見ることができるのか、
その能力を調べているのが視力検査です。
裸眼、あるいはメガネやコンタクトレンズを付けた状態で、
その人がどれだけ視力が出ているのかを測定します。
ただ、この時に注意していただきたいのは、
視力検査の結果分かるのはあくまでも視力であって、
近視や遠視、乱視かどうかまでは分からないということです。
近視、遠視、乱視は、医学的には屈折異常というのですが、
いずれも目に入ってきた光が網膜にうまく像を結べていない状態です。
これを調べるためには屈折検査(度数測定)という
また別の検査が必要になります。
屈折検査(度数測定)の経験が豊富な人が視力検査を行えば、
被験者(視力検査を受けている人)の様子から、
「近視なんだろうな」とか、「多分、乱視があるな」とか、
ある程度推測することはできるのですが、
視力検査だけで断定することはできません。
よくあるのが、
視力検査の結果が良いとそれだけで、
「自分は近視でも遠視でもない(メガネなども必要ない)」
そんな風に思い込んでしまうケースです。
これはまた別の機会にお話したいと思いますが、
たとえば、視力が1.0であったとしても、
実は遠視ということも結構あります。
余談になりますが、
当店のスタッフ長尾も遠視です。
以前は裸眼で1.0以上の視力が出ていたそうです。
メガネを掛けても裸眼時とほとんど視力は変わらなかったようですが、
それでも遠視を補正するメガネを掛けておりました。
視力が裸眼時とほとんど変化しなくても、
メガネを掛けた方が良いということもあります。
視力検査(視力測定)で調べているのはあくまでも視力であって、
近視や遠視といった目の屈折状態まで分かるわけではないということを
知っておいてもらえると良いかなと思います。