スタッフ今堀です。
前回、前々回と、メガネ(フレーム)が壊れてしまった場合の対処方法
についてお話してきました。
フレームもレンズも新品に替えてメガネ一式を交換するのが一番良いのですが、
それだと費用もだいぶかかってしまいます。
そこで、なんとか今のレンズを使いながら、
同じフレームや壊れた部分のパーツだけ取り寄せて交換したり、
壊れた箇所を修理する方法をご紹介しました。
最後にご紹介するのは、
今のレンズをそのまま使って別のフレームに入れ替える、
「枠替え」と呼ばれる方法です。
メーカに同じフレームやパーツの在庫がなく、
壊れたフレームを修理に出している時間もないという場合、
この手段をとることになります。
通常、新しくメガネを作る場合には、
メーカーから送られてきた丸いレンズをフレームのレンズの形に削って加工します。
枠替えの場合は、既に削られたレンズを使用することになります。
全く同じフレームに入れ替えるだけなら簡単なのですが、
別のフレームに入れ替える場合は形が合いませんので、
形が合うように削って加工する必要があります。
当たり前ですが、
入れ替え前のレンズよりも大きいレンズサイズのフレームには
入れ替えることはできません。
レンズを削ると小さくなってしまいますので、
今お使いのフレームよりもレンズサイズが若干小さいフレームを
選んでいただくことになります。
一見、同じようなレンズサイズのフレームに見えても、
よ~く見ると端に隙間があったりすることもよくあります。
こういう場合も基本的には入れ替えすることはできません。
レンズがグラついたり外れてしまう心配があるからです。
壊れてしまったフレームのレンズサイズが大きかった場合は、
入れ替えができるフレームも結構あるのですが、
元々のレンズサイズがすごく小さいフレームや、
横サイズは大きくても上下の幅が極端に狭い細いフレームの場合、
選べるフレームがかなり限定されてしまいます。
レンズを入れ替えできそうなフレームを店頭から探すことになりますが、
上記のような理由のため、
お客様が気に入ったフレームを選べる可能性は低くなってしまいます。
さらに、これにご予算の問題も加わって来るので、
実際にはかなり限定されたフレームの中からお選びいただくことになります。
その他にもいくつか注意点があります。
メガネはレンズの中心と眼の中心をしっかり合わせて作りますが、
別のフレームに入れ替えることによってそれがずれてしまう場合もあります。
特に強度の方や遠近両用レンズをお使いの方の場合には、
見え方に影響が出る場合もあります。
また、年数が経ったレンズの場合、加工中にレンズ表面のコーティングが
はがれてしまったりすることもあります。
フレーム選びにかなり制約が出てしまうため、
個人的にはあまりおすすめの方法ではないのですが、
どうしても今お使いのレンズを使いたいという場合には、
別のフレームへのレンズの入れ替えもさせていただきますのでご相談下さい。