スタッフ今堀です。
本日もお客様のメガネをご紹介します。
歩 (AYUMI) L1031
フレームはセルロイドフレーム、歩 です。
以前から歩のフレームが気になっておられたようで、
「次に買う時はこれにする!」と仰っておられたのですが、
見事に有言実行されました。
レンズは遠近両用レンズを入れさせてもらっています。
今まではずっと単焦点レンズをお使いでしたが、
老眼の症状がだいぶ進行し、目の疲れを感じやすくなられたようで、
今回から遠近両用レンズを使われることになりました。
これでもう無理をしなくても大丈夫そうです。
老眼の度数自体はまだそこまで強いわけではなく、
数年後には手元を見る度数が変化することは明らかなので、
最初から値段の高い遠近両用レンズを使うのではなく、
今回は遠近両用レンズに慣れることを優先し、
数年後にレンズを交換していただくようご提案しました。
遠近両用レンズを作る際には、
目の位置をしっかりと合わせて作る必要があります。
遠近両用レンズはレンズの見る場所によって度数が違うため、
視線がうまく通っていないと見え方が悪くなってしまうからです。
フレームを掛けてもらい、目の位置をチェックしてみたところ、
メガネが全体的にかなり下に下がってしまっていて、
フレームのかなり上側に目の位置が来ていました。
メガネをもう少し上に上げる必要がありました。
また、メガネが顔に近づいて頬が当たりそうになっていました。
そこで・・・
せっかく気に入っていただいたフレームをお買い上げいただくので、
お客様の鼻に合わせた鼻パッドのセミオーダーをご提案しました。
実は、歩のフレームは、
お客様の鼻の形状に合わせた鼻パッドに付け替えることができます。
加工のための日数と別途料金が必要にはなるのですが、
自分の鼻にピッタリの鼻パッドに変えられるのです。
(当店のスタッフ長尾も自分仕様のものに変えてもらいました。)
詳しいことは以前のブログで紹介しておりますので、
興味のある方はこちらをご覧下さい。
お客様からセミオーダーの了承が得られたので、
どれくらいサイズを変更すれば良いかをチェックしました。
鼻パッドのところにシールのようなものが貼り付けてありますが、
これには色んな厚みやサイズがありまして、
どのくらい厚みを増やしたらちょうど良い位置になるかを、
このシールを貼り替えながら調べます。
今回は鼻パッドを内側に少し狭くし、高さを出してもらうことにしました。
完成したのがこちらの鼻パッドです。
フレームの下側が頬にくっつかないように高さも高くなっています。
こちらは展示会の時に見せていただいたサンプルです。
元々付いていた鼻パッドは取り外され、
フレーム本体と同色のセルロイドの生地を新たに貼り直し、
こちらが指定した通りのサイズになるように、
熟練の職人さんがヤスリで削って作ってくれています。
通常の作業工程とは別の特別な作業をやっていただくので、
日数はどうしてもかかってしまうのですが、
自分の鼻に合わせた鼻パッドを作ってもらえるので、
掛け心地は格段に良くなります。
そして何よりも、
自分だけのメガネを作ってもらっているような気分が味わえます。
先日も、「もう出来てる?」と聞きに来てくださって、
出来上がりをかなり楽しみにして下さっているご様子だったので、
お渡しできるのが本当に楽しみです。
お時間がだいぶかかってしまいましたが、やっと完成しました。
お買い上げいただきどうもありがとうございました。