スタッフ長尾です。
メガネレンズにカラーを入れる場合にご覧いただくのが、
お店にある「カラーサンプル」です。
レンズの染め方にも種類があって、
レンズ全体を同じ濃度で染める「フルカラー」という方法と、
レンズ上部から下部に向かって少しずつ色が薄くなっていく、
「ハーフ(グラデーション)カラー」の2種類があります。
こちらの方がフルカラーよりおしゃれ感があるので、
女性のお客様に人気があります。
「目元を明るく見せたい」といった“お洒落”が目的の場合と、
「眩しさを抑えたい」といった“実用性”が目的の場合とで、
おすすめのカラーや濃さも変わって来ます。
実際にカラーサンプルをお顔をにかざしてお試しいただきます。
フルカラーの場合は、サンプルの色ほぼそのままで仕上がりますが、
ハーフカラーの場合はちょっと違ってきます。
なぜなら・・・・
カラーレンズは削ってから染色するのではなく、
染色してあるものを削るからです。
メーカーから送られてくるレンズは、サンプル通りの丸い形で届きます。
これだけを見ていると、そこそこ濃く見えますが、
実際は、この状態からフレームのレンズの形に加工していきます。
一番色が濃い上の方の部分は削られてしまうので、
サンプルより薄い色目で仕上がります。
このように、ハーフカラーのカラーレンズは、
どのレンズのどの部分を使うかによって、
仕上がりの色の濃さが変わってしまうのです。
そして、このようにフレーム上下の長さが短い場合は注意が必要です。
レンズの上下が削り込まれると、
色の濃さの差があまり分からなくなってしまうんですね。
せっかくのハーフカラーのぼかしの良さが薄れてしまいます。
カラーサンプルでのイメージ通りに仕上がらない場合もありますので、
ハーフカラーを選ばれる場合はご注意下さい。
ご自身ではなかなか判断ができないと思いますので、
気軽にスタッフまでご相談くださいね。