スタッフ今堀です。
3、4月はメガネのご来店は激減しましたが、補聴器のお問い合わせが例年よりも多かったです。
感染予防のために多くの人がマスクを着用されているので、聞こえにお困りの方は、いつも以上に話の内容が聞き取りにくくなって困っておられるようです。
マスクをして話すと、声が小さくなってしまったり、こもって聞き取りにくくなります。
聞こえにお困りの方の中には、近づいてもらって耳のそばで話をしてもらわないと聞き取れない方もおられますが、密接を避けなければならない現在の状況だと、近づいて耳のそばでお話しすることができません。
また、聞こえにお困りの方の中には、耳から入ってくる情報だけでなく、相手の口の動きを見て会話の内容を理解されておられる方も結構おられます。
(スパイ映画に出てくる読唇術のようなものではなく、聞き取りにくい言葉を聞き分けるために口の動きを見ておられるという意味です。)
時々、「聴力の割には会話の内容をよく理解されておられるな」と思うことがありますが、そういう方の中には、相手の口の動きをよく観察して、会話の内容を聞き分けておられる方も結構おられます。
そういう方の場合、こちらが口元を紙などで隠すと、途端に「えっ?」と聞き返されるようになります。
今のように周囲の人がみんなマスクをしていると、口の動きを見ることができなくなり、耳からの情報だけで会話の内容を聞き取らなければならなくなるので、かなり不安に感じておられる方も多いようです。
そうした理由から補聴器の必要性を余計に感じられるのかなと思います。
もちろん、感染を拡大させないためにマスクを着用することは大事なので、それを否定する気は全くありません。
当店でも接客をさせていただく際には、マスクを着用させてもらっております。
ただ、ご高齢の方や聞こえにお困りの方の中には、マスク越しに話されることで、いつもよりずっと会話の内容が分かりにくくなるという方も多いのです。
その点を配慮させていただき、ご高齢のお客様や補聴器の相談に来られるお客様には、いつもより少しだけ大きめの声で、ゆっくりはっきりと話させてもらっております。
また、パンフレットやタブレットなどの視覚情報をいつも以上に活用し、できるだけ内容が理解しやすくなるように努めさせてもらっております。
日本は高齢者の数が多く、補聴器の装用の有無にかかわらず、聞こえにお困りの方がとても多いです。
普段はそれほど困っていなくても、今のようにマスク越しに話されることで、会話の内容が聞き取りづらくて困っておられる方も結構おられるのではないかなと思います。
まだまだマスクを着用せねばならない日が続きそうですし、もし、身近にご高齢の方や聞こえにお困りの方がおられましたら、そういった点にも少し配慮してお話をしてもらえたらと思います。
決して怒鳴る必要はありませんので、少しだけ大き目の声でゆっくりと話し、分かりにくい言葉や難しい言葉は紙などに書いて見せるようにすると、相手の方も分かりやすくて安心されるのではないかなと思います。