スタッフ今堀です。
今日はお客様の補聴器のご紹介です。
お使いの補聴器が古くなり、メーカーの修理対応が今年の春で終了してしまうということで、買い替えのご相談を受けておりました。
「一度試聴してみて調子が良さそうだったら新しい補聴器を購入したい」と試聴のご希望をいただきました。
ただ、お使いの補聴器が耳穴型タイプだったので、お店で試聴用として置いている耳掛けタイプの補聴器だと聞こえの感じが違うため、十分に聞こえの違いを比較していただくことができませんでした。
そこで、メーカーの担当営業さんに相談し、実際にお客様の耳に合わせてオーダーメイドで作った補聴器で試聴していただくことになりました。
それがこちらの補聴器です。
フォナック補聴器のビロングシリーズという補聴器になります。
4つのクラス(クラスによって補聴器に備わっている機能が違います)の中では、上から2つ目のアドバンスクラス、70シリーズの補聴器になります。
フォナックのカタログを見ると、片耳で37万円(両耳だとその2倍)となっており、中古の自動車が買えるようなお値段です。
店頭で最初聞いてみていただいた時には、「今の補聴器に比べてすごく違和感がある」と仰られました。
そこで、営業担当さんに来てもらい、以前お使いの補聴器になるべく近くなるようにフィッティング(補聴器の調整)をしてもらいました。初期調整の状態だと以前に比べて音量感が足りなかったようです。
「これなら何とか使えそう」と言っていただけたので、1週間くらい使って試していただくことになりました。
それから1週間ほど経ち、再来店いただきました。
「どうでしたか?」と感想をお尋ねすると・・・・
「"しょうてん"が分かるようになった!」とすごく嬉しそうに仰られました。
一瞬、「焦点??ん、どういうことだろう?」と思ったのですが、よくよくお話を聞いてみると、テレビの「笑点」だということが分かりました。
職業柄、ついつい「焦点」だと思ってしまいました(笑)
ご主人といつも「笑点」を見ておられるそうなのですが、隣でご主人は一人で大笑いしているのに、自分は何が面白いのか分からなかったそうです。
それが新しい補聴器だと内容がはっきりと聞き取れて、「主人と一緒にお腹をかかえて笑ったわ。笑点ってこんなに面白い番組やったんやね」と仰っておられました。
他にも、
「掃除機の音が以前に比べてずっと静かになった」
「ご近所さんに離れた場所から話かけられてもちゃんと反応できた」
今までお使いの補聴器と新しい補聴器の聞こえの違いを感じていただけたようです。
メーカーの担当営業さんには、「上位クラスの補聴器になると、雑音を抑える機能がすごく良くなるので、周りの音がかなり静かになるんですよ」と言われていたのですが、僕自身、「本当かなぁ」と半信半疑でした(笑)
個人差ももちろんありますが、分かる方にはちゃんと分かっていただけるようです。
「確かに高いなとは思うけど、こんなに聞こえるなら価値があるわ」
そんな風に言っていただけました。
高価な補聴器をお買い上げいただけたことも嬉しいですが、お客様にそんな風に喜んでいただけたことがとても嬉しかったです。
補聴器を装用したからといって昔のように聞こえるわけではありませんが、「聞こえ」が改善されると生活がとても楽になりますし、今回のお客様のように家族とテレビを見て一緒に笑ったり、楽しい時間を共有することができます。
正直、補聴器に関してはまだまだ経験不足で分からないことも多いのですが、「見ること」と「聞くこと」、両方でお客様のサポートができるように、頑張って勉強していこうと思っております。
今回はお買い上げいただきありがとうございました。