スタッフ今堀です。
先日、当店のお客様から慌てた様子で電話がかかってきました。
「今使っているメガネのレンズが割れたんや!」
お電話いただいたお客様は、ガラスレンズを使っておられるお客様でした。
すぐに前回と同じ度数でレンズを注文し、幸い、その日の内に工場から出荷してもらうことが出来たので、翌日にご来店いただき、レンズを交換することができました。
レンズ止めのネジを緩めてレンズを外そうとすると、粉々になりました。
実は、数年前にも同じようなことがありました。
その時にもスタッフ長尾が、「プラスチックレンズにされるか、予備のメガネをもう一本持っておかれるか、どちらかの方が良いですよ」とご提案しておりました。
ただ、その時は、「レンズを新しくしたし、しばらくは大丈夫だろう」と思われたようで、予備のメガネを作られることはありませんでした。
さすがに今回はもう一本メガネを作ろうと思われたようです。
最近のメガネレンズはプラスチックが主流になっており、ガラスレンズはほとんど使われることがなくなりましたが、プラスチックレンズに比べて熱に強く、傷も付きにくいので、ガラスレンズしか使わないという方もおられます。
プラスチックレンズのように数年使うとコートがはがれてくるということはまずないので、かなり長い間同じレンズを交換せずに使い続けておられる方も多いです。
ちなみに、ガラスレンズを長年使用されておられた方が、初めてプラスチックレンズを使われると、短期間でレンズのコートを傷めて持ってこられ、「このレンズ、不良品じゃないのか?」と言われたりすることがあります。
ガラスレンズと同じ強さでレンズ表面をゴシゴシ拭かれるので、プラスチックレンズの場合はすぐにコートが傷んでしまうわけです。
そんなにキズが付きにくいのなら、「ガラスレンズの方が良いのでは?」と思われるかもしれませんが、重量が全然違います。
ガラスレンズが入ったメガネはかなり重いのです。
また、表面にキズは付きにくいのですが、衝撃が加わると簡単にレンズが欠けたり、割れてしまいます。
プラスチックレンズとは別の意味で、取り扱いに注意していただかなければならないレンズなのです。
ただ、長く使っている内にそのことを忘れてしまわれるお客様も結構おられます。
そして忘れた頃に悲劇はやって来るのです・・・
長年使えていたとしてもやはりメガネレンズは消耗品です。
ある程度の期間で交換していただいた方が良いのは間違いありません。
交換した古いレンズを残しておけば、何かあった時にそちらを一時的に使うということもできます。
ガラスレンズが割れてしまった場合、すぐに新しいメガネが作れない場合もありますので、万一の場合に備えて予備のメガネもご用意しておいていただくことをおすすめします。