スタッフ今堀です。
当店では日本製の眼鏡ブランドを中心に様々なブランドのメガネを取り扱っております。
その中でも女性のお客様に絶大な人気を誇る3つのレディースブランドがあります。
どのブランドも女性をターゲットにデザインされており、サイズ感なども女性のお顔に合わせやすいものになっております。
価格帯、ブランドのコンセプト、デザインなど、それぞれが異なっており、個人的には三姉妹みたいだなあと思っています。
それぞれの性格(ブランドの特長)が分かりやすいように、店内の壁面沿いに3種類のブランドを並べて展示しております。
メガネを初めて購入される方だと、どれも似ていて同じように見えてしまうかもしれませんが、”三姉妹”それぞれの良さがあります。
本日はそれぞれのブランドの特長、どんな方におすすめかを簡単にご紹介したいと思います。
(個人的な感想もだいぶ入っているのでその点は予めご了承ください。)
・BCPC(ベセペセ)
壁に向かって一番左側に並んでいるのが、BCPC(ベセペセ)です。
可愛らしいデザインのものが多く、僕の中では”愛されキャラの三女”というイメージです。
ベセペセは女性のデザイナーさんがデザインを手がけているブランドで、ファッションアイテムとしてのメガネの役割も大事に考えて作られています。
メガネを掛けることでちょっぴり気分が上がるような、そんなメガネを意識してデザインされています。
・モデルさんが新作のメガネを着用したLOOK BOOKが見られる
アパレル業界のようにコレクションリリースに合わせた「LOOK BOOK(ルックブック)」も作っており、春と秋に新作が発表される際には、モデルさんが新作モデルを着用した写真が見られるようになっています。
・メガネでメイクを楽しむようなきれいなカラーが魅力
ベセペセのキャッチコピーは、『メガネでメイクする』。
その言葉通り、リフトアップ効果を狙ったデザインや、顔色を明るく元気に見せるようなメイクアップ効果のあるカラーがよく使われています。
特にカラーに対してはすごくこだわっているブランドで、ただきれいなだけでなく、日本人の肌に合わせやすいカラーが使われているのが特長です。
幅広い世代から支持されているブランドですが、トレンドを程よく取り入れた可愛いデザインのものが多く、価格帯も3つのレディースブランドの中では一番手頃ということもあり、20代や30代の比較的若い女性のお客様に人気です。
老眼をきっかけにメガネを使い始めたミドルシニアの方にも選んでいただくことが多いブランドです。
・初めて本格眼鏡にチャレンジする女性にもおすすめのブランド
デザイン性の高いブランドではありますが、海外のブランドとは違い、掛け心地や調整のしやすさもしっかり考えられてデザインされています。
鯖江の眼鏡メーカーさんのオリジナルブランドということもあり、地元の工場や職人さんとのつながりも深く、日本製ならではの高品質なメガネフレームが多いのもベセペセの特長の一つです。
価格帯も3万円台のものが多く、品質の割にはお手頃な価格も魅力です。
メガネ初心者の方にも安心しておすすめできる眼鏡ブランドです。
「メガネは使っているけど、ずっと量販店でメガネを作っていたので、今度はちょっとおしゃれな眼鏡にチャレンジしてみたい」という方が、次のステップとして選ぶメガネとしてもおすすめのブランドだと思います。
ベセペセのメガネについてさらに詳しく紹介したページも作っておりますので、ぜひ下記の紹介ページもご覧になってみて下さい。
・Seacret Remedy(シークレットレメディ)
ベセペセの隣に並んでいるのが、シークレットレメディーです。
当店では2021年の秋から取り扱いを始めたブランドで、3つのレディースブランドの中では一番新しいブランドです。
デザイン的にも価格帯的にもちょうどベセペセとアキットの中間くらいな感じなので、僕の中では三姉妹の次女のような存在です。
モデルによっても違うので一概には言えないのですが、ベセペセが少し可愛い感じのカジュアルなイメージなのに対し、シークレットレメディはもう少し大人な感じのデザインのものが多いです。
ローズゴールドやホワイトゴールドなど、肌を明るく見せるゴールド系のカラーを使ったモデルが多く、上品で少し高級感のある雰囲気のメガネが多いです。
「きれいめ系」のファッションともよく合うかなと思います。
・女性デザイナーによる女性のためのメガネフレーム
シークレットレメディーのデザイナーさんもベセペセ同様、女性の方です。
独立して自分のブランドを立ち上げる前は国内の大手眼鏡メーカーで働いておられ、鯖江の工場や職人さんとのつながりもあり、眼鏡の製造方法などに関する知識も豊富です。
毎年春と秋に東京で展示会(新作の発表会)をされており、そこで僕らも新作モデルの注文をします。
・女性を美しく見せる「秘密の処方」が随所に散りばめられている
ブランドのキャッチコピーは、「Secret prescription(秘密の処方)」。
一見シンプルなデザインに思えるモデルでも、レンズシェイプやサイズ感、カラーリングなど、女性デザイナーならではの女性を美しく見せる「秘密の処方」が随所に散りばめられています。
たとえば、こちらのモデル。
一見細身のシンプルなメタルフレームのように見えますが、レンズが入るリム部分に少し濃いめの色が塗られています。
メガネを掛けた時に顔がぼやけず、お顔が引き締まって若々しく見える効果があります。
・ミドル世代や強度近視の女性も安心して使えるメガネフレーム
デザイン性の高いメガネブランドの中には、フィッティング(フレームの調整)が二の次になっていて、お顔に合わせたフィッティングができないものあったりします。
しかしながら、シークレットレメディはフィッティングに関してもしっかり考えてデザインされており、安心してお客様におすすめできるフレームです。
デザイナーさん本人が言っておられたのですが、自身が眼鏡を作る場合でも、信頼している知り合いの眼鏡技術者に自分の顔に合わせたフィッテイングをしっかりやってもらって作られるそうです。
肌を明るく見せるピンクゴールドカラーや、質感が良くて綺麗な七宝加工など、メガネを掛けることで表情が彩られるようなモデルが多く、遠近両用レンズが必要になるミドル世代にも使いやすいブランドです。
強度近視の方でも使いやすいサイズ感のものも多く、度数が強いことによって可愛いメガネを掛けることをあきらめていた女性のお客さでも、メガネを楽しんでいただけるブランドではないかなと思います。
過去には-19.00Dの強度近視のお客様にメガネを作っていただいたこともあります。
価格帯は3万円後半から4万円前半のものが多いです。
「どちらかというとシンプルなデザインのメガネが好きだけど、ありきたりな感じは嫌だな」という方や、「お洒落なメガネが欲しいけど、個性的過ぎて普段使いしにくいものは困る」そんな女性にぴったりのブランドだと思います。
シークレットレメディのメガネについてさらに詳しく紹介したページも作っておりますので、ぜひ下記の紹介ページもご覧になってみて下さい。
・AKITTO(アキット)
最後にご紹介するのが、三姉妹の長女のような存在であるこちらのブランドです。
壁面の一番右側から店内奥にかけて並べているAKITTO(アキット)です。
3つのレディースブランドの中では、唯一男性のデザイナーさんがデザインされているブランドになります。
・アクセサリーのように女性を輝かせるアイウェア
ブランドのキャッチコピーは、「掛ける人の美しさによりそうアイウェア」。
たんに視力を補正するためだけの道具ではなく、装いに華やぎを添えるアクセサリーのようなファッション性の高いメガネをデザインされています。
アキットのコレクションは品番ではなくモデル名が付けられており、モデル名はデザインモチーフとなったものの名前が由来となっています。
商品というよりも作品に近い感じでもあり、完売したら再生産はせずにそのまま販売終了となって二度と手に入らないモデルも多いです。
・光沢感を抑えたマット系のカラーが多く、ちょっぴり個性的なデザインも
ベセペセやシークレットレメディと比べると、光沢感を抑えたマット系のカラーのフレームが多いです。
海外のブランドのようにすごく個性的なデザインというわけではないのですが、これまでご紹介した2つのブランドに比べると、少し個性的なデザインが多いかなと思います。
量販店などで売られているようなメガネフレームしか見たことがない方にとっては、最初は少し戸惑われるかもしれません。
ただ、メガネだけを見ている時には「ちょっと難しそう・・・」と思っても、実際に掛けてたら意外とそうでもないことが多いので、「これは無理」と決めつけずにぜひ一度掛けてみて欲しいと思います。
・離れて見た時と間近で見た時とで印象が変わる?
アキットのデザイナーさんに直接聞いたことがあるのですが、遠くから見た時と間近で見た時とで印象が変わるようなメガネを意識してデザインされているそうです。
遠くから離れて見た時にはメガネがあまり主張せず、自然とその人の顔に馴染んでくれて、「あの人、メガネが良く似合っているなあ」という印象に見える・・・
まさに掛ける人の美しさによりそうアイウェアです。
でも、間近でじっくりそのメガネを見てみると、「あれ、こんなにお洒落なメガネだったんだ!」とびっくりするような凝ったデザインになっている。
離れて見ている時はあまり主張しないけど、間近で見た時にはしっかり主張する、そんなイメージのメガネです。
店頭に並んでいるメガネだけを見ていると、「お洒落過ぎてちょっとこれを掛けるのはためらわれる・・・」と思うかもしれませんが、実際にメガネを掛けて少し離れた位置から鏡で見てみると、置いてある時と印象がだいぶ変わるはずです。
僕たちも普段お客様にアキットをご紹介する際には、手に取ってご覧いただくだけでなく、実際にメガネを掛けて鏡でご覧いただくようおすすめしています。
・人と同じではなく、自分が素敵だなと思うメガネを掛けたいという方に
価格帯は一部4万円代のものもありますが、ほぼ5万円を超え、3つのブランドの中では一番高価です。
ただ、その分、非常に凝ったデザインとなっており、「価格は高いけど、やっぱりアキットが好き!」というファンの方も多く、2本目、3本目とアキットを購入される方もおられます。
眼鏡店の店員さんの中にもアキットが好きな方が多く、当店でも元々はスタッフ長尾が気に入って自分でも掛けてみたいということから取り扱いがスタートしました。
「とにかく軽くて掛け心地の良いメガネが欲しい」という実用性重視の方にはちょっと不向きなブランドかもしれませんが、メガネを掛けることを楽しみたい方や、アクセサリーのようなかわいいメガネを掛けてみたいという方にはきっと満足していただけるブランドです。
ちょっぴりこだわったものが好きな方、たとえば作家さんの器やアクセサリーが好きな方などにも、きっと気に入っていただけるブランドではないかなと思います。
アキットのメガネについてさらに詳しく紹介したページも作っておりますので、ぜひ下記の紹介ページもご覧になってみて下さい。
いかがだったでしょうか?
最近は男女どちらでも使えるようなユニセックスなデザインのブランドが多く、レディースのブランドが充実している眼鏡店は意外と少ないのではないかなと思います。
今回は当店で人気のある3種類のレディースブランドをご紹介しましたが、3つのブランドそれぞれに個性があり、それぞれの魅力があることがお分かりいただけたのではないでしょうか?
気になるブランドがあればぜひ店頭でご覧いただき、実際に掛けてみて下さい。
スタッフ今堀
1級眼鏡作製技能士(SSS級認定眼鏡士)。ユーザー目線で書く(少しマニアック?)ブログ記事も人気で、ブログを読んで来店されるお客様も多い。