ツァイスのドライブセーフレンズを使ってみました【後編】

スタッフ今堀です。

昨日のブログに引き続きツァイスのドライブセーフレンズの商品レビューです。

昨日のブログはほとんど商品の説明で終わってしまいましたが、後編では実際に使ってみて感じたことをお伝えしたいと思います。

※レンズの見え方については個人の感想であり、あくまでも主観的な評価になります。全ての人が同じように見える訳ではないことはあらかじめご了承下さい。

まずは見た目のお話。

こちらが実際にドライブセーフレンズの入ったメガネになりますが、ご覧の通り青紫色の反射光となっております。

ZEISSのDuraVision® DriveSafe コーティングは、450nm前後の波長の青色の高エネルギー可視光線部分だけを反射します。それにより ZEISSのDuraVision® DriveSafe コーティングは他の高級反射防止コーティングに比べ、ぎらつきによる不快感を最大で64%* 低減します。

*従来型のZEISS高品質反射防止コーティングからDuraVision®DriveSafeコートに換えることによって、ぎらつきの問題を感じたテストドライバーが64%減りました。

ZEISSレンズ公式サイトより

昨日のブログで、ドライブセーフレンズの特長の一つとして、DuraVision® DriveSafeという専用のレンズコーティングが使われているということを書きましたが、コーティングによって青色光をカットしているため、表面の反射光の色はかなり青っぽい色になります。

オンライン会議だとちょっと目立つかもしれないな・・・というくらいの反射具合ですが、運転をメインに考えたレンズなのでそこは仕方がないかもしれません。

掛けた瞬間にまず感じたのは、白い壁がだいぶ黄色っぽく見えるということでした。

これは他社のブルーライトカットコート付きのレンズでも起こることなのですが、青色の光がカットされ、(青色の捕色である)黄色が強くなることによって視界が黄色がかって見えるという現象です。

今までずっとルティーナのレンズ(ブルーライトカットコートが付いていない)を掛けていたので、最初はそれをかなり感じました。

ただ、これはしばらく掛けていると慣れて来ます。

考えようによると、それだけ黄色っぽく感じるほど青い光がカットできているということなのかもしれません。

もう一つ、これも掛けた瞬間に感じたのですが、今まで使っていたレンズに比べて「鮮明に見える」気がしました。

「あれ、度数を間違えて一段階強くしてしまった?」と思い、注文度数を確認したくらいです。

正直に言うと、掛けてすぐはちょっときつい感じがして、頭が疲れる感じもしました。

ただ、しばらくするとだんだん気にならなくなり、家に帰る頃にはすっかり慣れて大丈夫になりました。

試しに以前のメガネに戻すと、逆にちょっと頼りないというか、すっきり感が足りないように感じました。

後日、担当営業さんに「実は遠用(遠くを見る)部分で若干度数が強くなってません?」と聞いたのですが、「それはないです」と言われました。

たしかに前のメガネと視力的には変わらないのです、こちらの方がよりクリアに見える気がします。

元々ツァイスのレンズは、「すっきり見える」という眼鏡店の店員さんが多いそうで、クリア感に定評のあるレンズです。

当店のスタッフ長尾も、ツァイスのスマートライフという遠近両用レンズをモニターしているのですが、同じようにクリア感(視界の鮮明さ)を感じておりました。

スタッフ長尾は「今まで使っていたレンズの見え方が「夏の空」だとすると、ツァイスのレンズは「空気が澄んだ冬の空」という感じ」という感想を述べており、僕自身もそんな感想を抱きました。

ツァイスのレンズ自体を使うのが今回が初めてだったため、自分が感じたこのクリア感がドライブセーフレンズだからなのか、あるいはツァイスのレンズだからなのか、残念ながらそこまでは分からないのですが、今後他のツァイス商品も試して検討してみたいなと思っています。

次に、ドライブセーフレンズ専用のDuraVision® DriveSafe コーティングについての感想です。

ドライブセーフレンズのリーフレットを見ると、”夜間に対向車からのライトの眩しさを低減します”と書かれており、ドライブセーフレンズに興味のある方の中には、こちらの効果を期待されている方も多いかと思います。

結論から言うと、正直なところ、僕はそこまで劇的な違いを感じることはできませんでした。

仕事帰りに自転車に乗りながら対向車のライトや街路灯の光などを見ていたいのですが、眩しさが抑えられるというよりは、ギラつき感が抑えられて少し目に優しい感じになるのかなという印象でした。

普段、運転していても対向車のライトがそれほど眩しいと感じることがないので、僕の場合はあまり効果を感じられないのかもしれないです。

「夜に運転している時、対向車のライトや照明器具の眩しさが気になる」という方に試していただくと、もっと効果を感じてもらえるのかもしれません。

DuraVision® DriveSafe コーティングの効果については、もう少しいろんなお客様の声を聞いてみたいなと思っております。

ライトの眩しさについてはよく分からなかったのですが、夜に自転車で暗い道を走っている時は、たしかに以前よりも見やすくなった感じはしています。

40歳を過ぎたくらいから、日が暮れてくるとだいぶ見にくくなるなと自分でも感じておりました。

ドライブセーフレンズは、”暗がりでの瞳孔のサイズを考慮して最適化されたメガネレンズ”ということもあり、夜道での見え方の違いに関しては、今まで使っていたものに比べて感じられたかなと思います。

夜に車の運転をする機会が多い方はもちろんですが、僕のように自転車で通勤されていて、帰りは暗い道を走らなければいけないような方にも、おすすめできるレンズなのではないかなと思いました。

それから、周辺部分の見え方はかなり良いです。

加入度数が0.75Dしか入っていなので、遠近両用レンズでも遠用部分が広く見えるのは当然なのですが、今まで使っていた調節サポートレンズに比べても横方向のはっきり見える範囲は広いなと思いました。

今まで使っていたサポートレンズだと、自転車に乗っていて後ろを確認しようと思った時に首を横に動かすと、レンズ外側のボケ具合がちょっと気になっていました。(仕方ないと思って気にしないようにしていましたが・・・)

ただ、ドライブセーフではそれがほとんど気にならないくらい、レンズの周辺部分の見え方も良いです。

普通、遠近両用レンズを使われる方は加入度数が2,00D以上の方が多いかと思うので、今度はスタッフ長尾にも試してもらおうと思っております。

今回ドライブセーフレンズを使ってみた感想をまとめるとこんな感じです。

ZEISS DriveSafe Lens(ツァイスドライブセーフレンズ)
  • レンズの反射光の色(青色)は結構強め。
  • ブルーライトカットレンズ以外のレンズから掛け替えると若干黄色っぽく感じる。
  • 掛けた瞬間は少し度数が強くなったような感じがするが、割とすぐに慣れられる。
  • 光量の少ない暗い道などでも結構見やすく感じられる。
  • 対向車のライトや街路灯などの光が少し和らいで感じられる。
  • 遠くの見え方が良く、かなり周辺部まで見ないとボケが出ず、横方向の視界が広い。

※個人の感想です。見え方はその方の度数や視力でも変わり、個人差があります。

撮りたい物や撮影シーンによって最適なカメラレンズを選択するように、ツァイスのメガネレンズには、目的に合わせて使いやすいレンズが用意されています。

その中でも運転中の見やすさを第一に考えて設計されたのがドライブセーフレンズで、他社にはないユニークなレンズだと思います。

レンズの見え方は感覚的な部分も多く、なかなか言葉で上手く伝えることが難しいのですが、少しでも読んで下さった方のお役に立てれば幸いです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

この記事は私が書きました

スタッフ今堀
SSS級認定眼鏡士。ユーザー目線で書く(少しマニアック?)ブログ記事も人気で、ブログを読んで来店されるお客様も多い。