ZEISS Office Lens Near(ツァイス オフィスレンズ ニアー)使ってみました

スタッフ長尾です。

ZEISS(ツァイス)の室内用レンズ、Office Lens(オフィスレンズ)

オフィスレンズの中でも特にパソコン作業を中心としたデスクワーク用に最適化された、Near(ニアー)タイプをここ一月程使ってきました。

それまで使っていたRoom(ルーム)タイプと比べて、使い勝手や見え方についてアラ還スタッフの感想をご紹介したいと思います。

なお、レンズの見え方についてはあくまでも個人の感想です。全ての人が同じように見える訳ではないことはあらかじめご了承下さい。

オフィスレンズ はツァイスのレンズラインナップの中でも室内での使いやすさを重視して設計されているレンズです。

カメラのレンズとしても有名なメーカーだけあって、使う人のライフスタイルに合わせて、それぞれのシーンで使いやすいレンズを用意してくれています。

室内で主にどれくらいの距離を見るのか、どんな作業が多いのか、それに合わせて3種類のレンズタイプが用意されています。

これまで使ってきたRoomタイプは一番奥行きがあるタイプで、4mぐらい先まで見ることができます。

これに対し、今回試してみたNearタイプは、2m先くらいが見える範囲の限界となります。

それでは普段お店で仕事をしている時のNearタイプの見え方について簡単にご説明します。。

店の一番奥にある補聴器コーナーのパソコンの位置から、入口ドアの横に置いてある観葉植物(赤い囲みの中)を見るとピンボケして見えます。狭い店内とはいえ、入り口までは7mくらいあるので、この距離まで離れると遠近両用でないとはっきり見ることはできません。

そんな見え方なので、入り口のドアを入ってこられたお客様のお顔がハッキリとは見えません。

Roomタイプでも遠近両用のようにはっきりと見えているわけではないのですが、それでもよく知っているひとであれば、何となくその人の顔が分かります。

遠くははっきり見えませんが、老眼鏡のように立って歩けないということはなく(個人差はあるかもしれません)、メガネを掛けたままで店内を歩き回ることはできます。

離れたところの見え方はRoomタイプが勝りますが、PC作業時の手元の見え方はNearタイプがかなり楽です。

正面のモニターだけを見ている分にはRoomタイプでも問題なく見えるのですが、デスクの周りに資料などを広げた場合に、首を左右に動かしてみた時の見え方がNearタイプの方が安定しているように感じました。

当店のように一つのモニター画面しか見ない場合は良いのですが、モニターを2台以上並べたり、ウルトラワイドモニターのような横に広いモニターを見る場合には、Nearタイプの方が使いやすいだろうなと思いました。

また、手元にある細かい数字などが書かれた書類と、モニター画面の間で焦点を切り替えることが多い作業、たとえば伝票入力作業などの場合は、Nearタイプの方が使いやすいのではないかと思います。

RoomタイプNearタイプ、実際に両方を試してみましたが、私自身が店内で日常的に使うのに便利だと感じたのは、Roomタイプでした。

先ほども書いたように当店ではマルチディスプレイは採用しておらず、仕事中にずっとPC作業をしているということもあまりありません。

席を立ったり座ったりしながらPC作業を行うことの方が多く、店内全体を見渡せるRoomタイプの方がストレスを感じることなく使えるかなと思いました。

それからもう一点。

Roomタイプであればメガネを掛けたまま外出(スーパーで買い物等)することも普通にできます。

車の運転さえしなければRoomタイプ 一本で私の日常生活ならカバーできそうです。

(オフィスレンズはどのタイプでも車の運転はNGです)

Nearタイプでもデスクで隣や向かいの人たちともコミュニケーションをとる分には良いのですが、外出するとなるとメガネの掛け替えが必要になるかもしれません。

以上がOffice Lensの NearタイプとRoomタイプを掛け比べてみた感想です。

私なりにどちらのレンズタイプがおすすめか、使うシーン別に簡単にまとめるとこんな感じです。

ZEISS Office Lens(ツァイスオフィスレンズ)
RoomタイプとNearタイプ、それぞれのおすすめシーン

Roomタイプがおすすめなケース

  • メガネを掛けたまま立ったり歩いたりすることが多い接客などのお仕事
  • 会議などで離れた相手の顔(4mくらいまで)を見たい場合
  • 家の中でテレビを見ることが多い場合

Nearタイプがおすすめなケース

  • 伝票の入力作業や事務作業がメインのお仕事
  • 複数のディスプレイを並べていたり、横長のモニターを見ることが多い場合
  • 立ち歩くことが少なく、自分のデスクで椅子に座ったまま作業することが多い場合

最後に少し補足ですが、オフィスレンズのような室内用レンズの便利さを実感できるのは、「ある程度老眼度数(加入度)が進んでからではないかな」と私は思っています。

初期の老眼(40代後半くらい)だと、そこまで室内用レンズの便利さは感じてもらえないかなと思います。

50代になってこれまで遠近両用レンズのメガネでパソコン作業をしてきたけれど、最近ちょっと画面が見にくいとか、首がすごく疲れるなと感じていらっしゃる方がおられたら、このオフィスレンズをぜひ検討してみてください。

この記事は私が書きました

スタッフ長尾
レンズによる見え方の違いについて関心が高く、いろんなレンズメーカーのレンズを自らモニター体験し、そのレビューをブログで紹介している。