スタッフ今堀です。
先月、大阪で開催された東海光学の新製品セミナーに参加してきました。
そのセミナーの中で発表された新製品がこちらです。
ベルーナ WR(ダブルアール)という新しい両面非球面レンズです。
「目指したのは頂点。」というキャッチコピーからも分かるように、東海光学の単焦点レンズのラインナップの中でも最高峰に位置付けされるハイグレードレンズです。
2022年の秋にベルーナHRという次世代の内面非球面レンズが発売されましたが、ベルーナHRに使われた設計技術が今度の新しいベルーナ WRにも使われています。
ベルーナHRはレンズの内面側だけで収差補正を行う内面非球面設計、さらにレンズの外面側と両面で補正ができるようになったのがベルーナWRです。
細かいレンズの設計についてお話すると難しい話になってしまうので、レンズの特長に絞ってお話ししたいと思います。
製品について詳しく知りたいという方は東海光学の製品紹介ページをご覧ください。
ベルーナHRとの一番大きな違いは、ベルーナWRには”WRタイプ別設計”というオプションがあることです。
使う人のニーズに合わせて2種類のレンズタイプを選べるようになっております。
・クリアリー(見え方重視)タイプ | 鮮明さや歪みの少なさを重視したタイプです。 見え方を優先し、レンズのカーブが深くなるのでレンズは少し厚くなります。 フェイスラインの見た目もシェイプリーに比べると若干悪くなります。 |
・シェイプリー(薄さ重視)タイプ | レンズの薄さを重視したタイプです。 フェイスラインの段差が目立ちにくくなり、見た目も良い。 クリアリーに比べると鮮明さが落ちる。 |
見え方を重視するならクリアリー、人から見られた時の見え方を重視するならシェイプリーといった感じになるかと思います。
女性のお客様の場合は、レンズの厚みやフェイスラインの段差を気にされる方の方が圧倒的に多いので、シェイプリータイプを選ばれる方が多いのかなと思います。
セミナー後にレンズの設計技術者の方と少しだけお話する機会があったので、ベルーナHRとベルーナWRのクリアリータイプで見え方が変わるのか聞いてみました。
度数測定の時のように片目だけでまっすぐ前を見ている時の見え方はベルーナHRと正直ほとんど変わらないそうです。
ですが、(両眼視線シミュレーションによる収差補正をしているので)両目で側方を見た時などの見え方がベルーナWRの方が良くなっているということでした。
もちろん、ルティーナや各種レンズコーティングにも対応しております。
近用設計(手元用メガネ専用の設計)を選択することもできますので、デスクワーク用や読書用としてもお使いいただけます。
単焦点レンズユーザーの方で、レンズにはちょっとこだわりたいなという方におすすめのレンズです。