近くの見やすさにこだわった遠近両用レンズ「ベルーナ クリエージ」新発売

スタッフ今堀です。

先日のブログでスタッフ長尾が、「ベルーナ クリエージ」という東海光学の新しい遠近両用レンズをご紹介させていただきました。

本日はこちらの製品についてもう少しご説明させていただこうと思います。

先月の初旬のブログでベルーナ WRという新しいレンズをご紹介させていただきました。

昨年の11月に大阪で開催された東海光学の新製品セミナーで発表された新製品になります。

実は、セミナーではもう一つ新しいレンズが発表されておりました。

それがベルーナ クリエージというレンズです。

ベルーナ WRは単焦点レンズですが、ベルーナ クリエージは遠近両用レンズになります。

東海光学は他にも数多くの遠近両用レンズを発売しておりますが、このベルーナ クリエージ“ある世代”をターゲットに開発された遠近両用レンズとなっております。

それは、60歳以上のグラジェネ(グランドジェネレーション)世代

ちなみに、グラジェネとは第二の人生と呼ばれる定年後の生活を積極的に楽しむ人々を指す造語だそうです。

老眼の進行には段階があり、個人差はありますが、40歳を過ぎた頃から老眼を自覚するようになってきます。

50代から60代にかけて老眼はさらに進行し、手元の見えづらさはどんどん悪化してしまいます。

遠近両用レンズを使う場合、老眼が進行するとレンズの設計上の問題で近くが見えるエリアはどんどん狭くなってしまいます。

老眼初期(50歳くらい)と老眼後期(60歳以上のグラジェネ世代)では、遠近両用レンズを使う場合の手元用の度数(加入度数(ADD))がかなり違います。

加入度数が低い老眼初期は、歪みを感じる部分(上のイラストのレンズの中の左右の青い部分)は少ないのですが、高加入度数になるにつれて歪みを感じる部分が増え、歪みの度合いも強くなってきます。

老眼後期になると近くがはっきりと見えるエリア(イラストのオレンジの部分)が小さくなり、レンズ下方のわずかな部分だけとなります。

このわずかな部分で見ないと近くがはっきり見えなくなってしまうため、老眼後期の遠近両用レンズは近くの見づらさを特に感じます。

そうした近くの見づらさを解消するために、ベルーナクリエージでは遠用エリアと近用エリアの比率を変え、高加入度数でも近くが見えるエリアが広くなるように設計されております。(その分、遠用部分の見え方は若干悪くなってしまうかと思います。)

また、60歳以上の遠近両用レンズユーザーの特徴として、若い頃に比べると眼筋の衰えなどによって目を下方に動かすことが難しくなるという問題があります。

遠近両用レンズを使う場合には、視線を下げて近用部分を通して見なければならないのですが、その視線を下げるという行為が難しくなり、近くの見づらさを感じる方も多いです。

その点を考慮して、ベルーナ クリエージは近くを見るポイントが今までの遠近両用レンズより高い位置に設定されているそうです。

目を下方に動かすことが難しいシニアの方でも、少ない視線移動で近くを見る位置まで到達することができるので、より近くが見やすくなります。

同じ東海光学から発売されている遠近両用レンズ、ニューロセレクトシリーズとはまた違ったコンセプトの遠近両用レンズとなります。(ニューロセレクトとはレンズの設計者も違うそうです。)

価格もそこまで高くはなく、当店ではエントリークラスの価格帯の遠近両用レンズとなっております。

60歳以上の遠近両用レンズユーザーの方で、お手頃価格で少しでも近くが見やすい遠近両用レンズが欲しい、そんな方におすすめのレンズだと思います。

先日のブログでもご紹介しましたが、グラジェネ世代のスタッフ長尾が実際に使い心地を試している最中です。

ある程度の期間試してみたら、またレビューを紹介したいなと思っております。

商品についての詳細は東海光学の商品紹介ページをご覧下さい。