冬場の調光レンズ、意外と濃いカラーになりますのでご注意下さい

スタッフ今堀です。

今年の夏に調光レンズを入れたメガネを作ったのですが、ほぼ毎朝そのメガネを使って通勤しております。

ツァイスのブルーの調光レンズが入っているのですが、最近はメガネを掛けていると、「(視界が)かなり青いなあ」と感じるくらい濃い色に変わるようになって来ました。

ご存知の方もおられるかもしれませんが、調光レンズは屋外に出た時に光(紫外線)に反応してレンズの色が濃くなります。

室内に戻るとまた元の色に戻り、外ではサングラス、室内では普通のメガネとして使うことができる大変便利なレンズです。

ただ、ちょっと注意点があります。

それは、色が濃くなった時のレンズの濃度が外の気温によって変化するということです。

以前にブログでレンズの濃さの変化をご紹介したことがあるのですが、調光レンズは気温や紫外線量によってレンズの濃度が変化します。

夏場のようにすごく暑い(気温が高い)時と、今の時期のようにすごく寒い日(気温が低い日)では、発色した時のレンズの濃度がだいぶ違います。

調光レンズは気温が低いほど濃く発色するという性質があり、今の時期のように外の気温が低くて、かつ天気が良い(紫外線量が多い)日だとかなり濃い色になってしまいます。

僕の場合はブルーの調光レンズを使っているので、今の時期はかなり濃いブルーになります。

なので、冒頭でお話ししたように、「(視界が)かなり青く感じる」ようになるわけです。

ちなみに、夏場は太陽がガンガン照っているので、さぞかし濃い色になるだろうと思われがちなのですが、実は、夏場はあまり濃くはなりません。

そのため、メガネを掛けていても自分では色の変化になかなか気が付かないということもあります。

「本当に色変わっているのかな?」と思ってメガネを外して見てみると、ちゃんと濃くなっていた・・・

そんな経験をした方もおられるかもしれません。

夏場の感じで「ああ、こんなくらいの濃さなんだ」と思って油断していると、寒くなった時のレンズの濃さを見てびっくりするかもしれません。

それくらい冬場は色が濃くなります。

また、夏場に比べると色が濃くなる分、室内に入った時の退色(元の色に戻ること)時間も長くなります。

「購入してまだ1,2年しか経っていないのに、以前に比べて色が戻るのが遅くなった」と感じておられる方がいたら、多分それは気温のせいだと思います。

(ある程度年数が経つと経年劣化によって退色反応が悪くなり、色が戻りにくくなる場合もあります。)

夏場だと色が濃くなったままコンビに入っても、商品を選んでレジに並んでいる間にほとんど色が戻っておりました。

ですが、最近はもう少し時間が経たないとなかなか元の色には戻りません。

先日も天気の良い日に医者に行くことがあったのですが、待合室で診察を待っている間もしばらくは色が残ったままでした。

冬場の調光レンズは思っている以上に濃くなります。

お仕事でお客様と会わなければならない時などに、うっかり調光レンズが入ったメガネを掛けたまま会うと、相手がびっくりされることもあるかもしれませんので、その点はどうぞご注意下さい。

また、夏場に比べると退色に時間がかかることを念頭においた上で、場合によっては少し早めに室内に入られて、色が十分薄くなってから人と会われたりする方が良いかもしれません。