お客様のお顔の幅に合わせた調整で快適な掛け心地を

スタッフ今堀です。

メガネのフレームを選ばれる際、皆さんはどんな点を気にして選ばれているでしょうか?

デザインやカラーといった見た目の部分、それとも機能性や掛け心地でしょうか?

メガネの購入時は見た目が気になっていたけど、実際にそのメガネを使い始めると、掛け心地の方が気になるようになったという方も結構多いのではないでしょうか?

特に女性のお客様はその傾向が強いような気がしております。

たとえば靴を買う場合なら、いくらデザインや色がかわいいからといっても、試着した際に幅がきつかったり、足の甲が圧迫されるような靴を選ぶことは少ないかなと思います。

試着して少し歩いてみた時に、「何か歩きにくいな」とか、「つま先が当たって痛くなりそう」と感じたら、買うのはやめようと思うのではないでしょうか?

でも、メガネのフレームだと意外とそういった確認をあまりせずに、つい見た目で選んでしまいがちになります。

最近はオンラインでメガネフレームを購入される方も増えているようですが、やはりしっかり試着してから購入される方が良いかなと思います。

それから、度数によってはレンズが入ることでメガネの重量が大きく変わる場合もありますので、その辺りのシミュレーションをしてくれたり、出来上がった時に掛けにくいということがないか、その辺りのアドバイスもしてくれるスタッフさんがいるお店で購入されることをおすすめします。

ところで、先ほど靴の例を出させていただきましたが、履きやすい靴を選ぶためには、履いた時のホールド感がかなり大事になると思います。

きつすぎると足が痛くなりますし、緩すぎると歩きにくくなってしまいます。

メガネの場合も同様で、掛けた時に快適な掛け心地を得るためには、適切なホールド感(テンプルの押さえ具合)が大事になります。

そのために大事になるのが、お客様のお顔の幅(顔幅)です。

個人的には、メガネの掛け心地の良し悪しを決める非常に重要な要素だと思っています。

当店では、お客様にフレームを決めていただいた段階で、このような器具を使ってお客様の顔幅を測定させていただいております。

この数値を記録しておき、実際に作るメガネに反映させます。

ちなみに、左右で完全に対称のお顔という方はまずおられません。

目の高さや耳の高さなど、程度の差はありますが、ほとんどの方が左右で差があります。

お顔の幅も左右で異なっていることが多く、測定してみると上の写真のような状態になることもよくあります。

(このケースでは、右の顔の幅が左より広くなっています。)

このように測定したお客様のお顔の顔幅を参考にしてテンプル幅を調整します。

ただ、お客様によっては、こめかみをあまり圧迫しないゆったりした掛け心地が好きなもおられれば、なるべくしっかりホールドされる方が良いという方もおられます。

なので、お顔幅にぴったり合わせるわけではなく、測定結果をベースにして微調整をします。

また、その結果はカルテに記録しておりますので、万一ぶつかったりしてメガネが変形してしまった場合でも、メガネをお作りした状態に戻すことができます。

それからもう一つ、メガネのホールド感はテンプルの素材や形状によってもかなり変わります。

これについてはまた別の機会にお話しさせていただこうかなと思っております。