目的や使うシーンに合わせて選べるツァイスの遠近両用レンズ

スタッフ今堀です。

当店ではHOYA、東海光学、ツァイスのメガネレンズを取り扱っておりますが、ここ最近はツァイスのレンズを選ばれるお客様が増えて来ました。

先日のブログでも、ツァイスのドライブセーフレンズで新しいメガネを作っていただいたお客様のメガネをご紹介させていただきました。

ドライブセーフレンズは商品名からも分かるように、運転時の使いやすさを考えてデザインされたレンズです。

このようにツァイスのレンズは、メガネを使うシーンごとに最適化された使いやすいレンズが発売されております。

ちなみに、先日お作りいただいたお客様はドライブセーフレンズの単焦点だったのですが、ドライブセーフレンズには遠近両用もあります。

ツァイスで遠近両用レンズをお選びいただく場合、ドライブセーフレンズとは別に、スマートライフレンズという商品もあり、この2種類のレンズからお選びいただくことができます。

僕も今年からこのスマートライフの遠近両用レンズを使っておりますが、こちらはスマートフォンなどのデジタルデバイスを見た時の見やすさを考えてデザインされた遠近両用レンズです。

スマートライフレンズは、年齢ごとの目の解剖学的、生理学的変化(近くにピントを合わせるための調節力、瞳孔径の変化)も考慮したレンズとなっております。

小さなお子様から学生さん向けのスマートライフヤング、

20代向けのスマートライフ単焦点、

30代向けのスマートライフデジタルレンズ、

そして40代以降の老眼対策が必要な世代向けのスマートライフ遠近両用レンズという具合に、年齢に合わせたレンズラインナップとなっております。

さらに、スマートライフ遠近両用レンズは、レンズ注文時に使用する方の年代も入力することができるようになっており、老眼の進み具合や加齢によって起こる縮瞳(瞳孔サイズが小さくなる)も考慮してレンズの設計が行われます。

一方、ドライブセーフ遠近両用レンズは、冒頭でも述べたように運転時の使いやすさを考えてデザインされております。

スマートライフ遠近両用レンズが、スマホの画面が見やすいように近用部分の見え方を特に重視しているのに対し、ドライブセーフ遠近両用レンズは、遠用および中間部分の見え方を重視した設計になっています。

運転中は遠方を見る時間が圧倒的に多いため、遠用部を広くして運転に適したワイドな視界が得られるようなレンズ設計になっております。

また、運転中はバックミラーやカーナビを見るために視線を縦に動かすことも多いので、縦方向の視線移動がストレスなく行えるように配慮されており、カーナビの画面も見やすいように中間部も広く作られております。

ドライブセーフ遠近両用レンズは、スマートライフ遠近両用レンズのように年齢別の瞳孔サイズを考慮した設計にはなっておらず、そのかわりに夕暮れ時など光量が少ない時の瞳孔サイズ(暗い所にいる時は光を多く入れるために瞳孔が大きくなる)を考慮した設計となっております。

レンズの設計以外の部分でも、ドライブセーフ遠近両用レンズは、夜間運転時に対向車のライトによって生じる見えづらさ(グレア)を抑える専用コーティングが使われております。

上の写真の上側のカーキのメガネがドライブセーフレンズを入れたメガネですが、若干レンズ表面の反射光が青紫っぽくなっているのがお分かりいただけるかと思います。

ここまで読んでいただいた方の中には、「じゃあ、あんまり運転をしない人には関係ないレンズなのかな?」と思われた方もおられるかもしれません。

でも、実は運転だけでなく、ツァイスのドライブセーフ遠近両用レンズは、幅広いシーンでお使いいただける遠近両用レンズなのです。

それについては次回のブログでご紹介したいと思います。